置き配で使える補助金ガイド！宅配ボックスをお得に設置する方法

「置き配」が私たちの生活にすっかり定着してきましたね。でも、荷物の盗難や雨濡れが心配で、なかなか踏み切れない…という方も多いのではないでしょうか？

そんな悩みを解決してくれるのが「宅配ボックス」です。そして、その設置に国や自治体から補助金が出ることをご存知でしたか？

この記事では、置き配に便利な宅配ボックスを、賢くお得に設置するための補助金制度について、どこよりも分かりやすく解説します。

なぜ、置き配や宅配ボックスの設置に補助金が出るの？

そもそも、なぜ国や自治体は補助金を出してまで宅配ボックスの設置をすすめているのでしょうか。

背景にあるのは、深刻な「再配達問題」です。

国土交通省によると、宅配便の約1割が再配達になっているのが現状です。これにより、トラックの走行距離が増え、CO2排出量の増加や、ドライバーの長時間労働につながっています。

この問題を解決する切り札として「置き配」が注目されており、その安全性を確保する宅配ボックスの普及が急務となっているのです。つまり、宅配ボックスを設置することは、便利なだけでなく、社会問題の解決にも貢献できるというわけです。

【全国対象】国が実施する補助金制度「子育てエコホーム支援事業」

現在、国が主体となって実施している代表的な補助金が「子育てエコホーム支援事業」です。

この事業は、省エネ性能の高い新築住宅の取得や、住宅のリフォームに対して補助金を交付するもので、そのリフォーム工事の一つとして宅配ボックスの設置が対象になっています。

• 対象となる人:
  • 子育て世帯（18歳未満の子を有する世帯）
  • 若者夫婦世帯（夫婦のいずれかが39歳以下の世帯）
  • 上記以外の世帯もリフォームで対象になります
• 補助額:
  • 設置する宅配ボックス1つにつき11,000円
• 対象となる宅配ボックスの条件:
  • 一定の省エネ基準を満たすなどの条件があります。詳しくは子育てエコホーム支援事業の公式サイトで確認が必要です。

申請は、工事施工業者が行うのが一般的です。リフォームなどを検討している場合は、施工業者にこの制度が利用できるか相談してみましょう。

【お住まいの地域をチェック】地方自治体の補助金制度

国の「子育てエコホーム支援事業」は、他のリフォームとの組み合わせが基本となるため、宅配ボックス単体での設置を考えている方には少しハードルが高いかもしれません。

しかし、ご安心ください。お住まいの市区町村が、独自に宅配ボックス設置の補助金制度を設けているケースが全国で増えています。

これらの制度は、再配達削減を主な目的としているため、国の制度よりも条件が緩やかで、宅配ボックスの購入・設置だけで申請できる場合がほとんどです。

全国の自治体による補助金制度の事例

ここでは、2024年度に実施が確認されている、または過去に実施実績のある自治体の例をいくつかご紹介します。

都道府県	市区町村	補助内容（例）	備考
北海道	登別市	設置費用の1/2（上限2万円）	過去に実施
青森県	平川市	購入費用の1/2（上限1万円）	2024年度実施中
山形県	川西町	設置費用の1/2（上限2万円）	過去に実施
千葉県	八街市	設置費用の1/2（上限2万円）	2024年度実施中
東京都	杉並区	購入費用の1/2（上限3万円）	過去に実施
富山県	魚津市	設置費用の1/2（上限2万円）	2024年度実施中
山梨県	富士河口湖町	設置費用の1/2（上限2万円）	2024年度実施中
和歌山県	（県全体）	設置費用の1/2（上限5万円）	過去に実施
佐賀県	武雄市	購入費用の1/2（上限1万円）	過去に実施

※上記はあくまで一例です。また、補助金は予算の上限に達し次第、受付を終了することがほとんどです。

ご自身の自治体の制度を調べる方法

お住まいの地域で補助金があるか確認するには、以下の方法が確実です。

1. Webサイトで検索する
   「〇〇市（お住まいの市区町村名） 宅配ボックス 補助金」
   このキーワードで検索するのが最も簡単で早い方法です。
2. 自治体の公式サイトを確認する
   市役所や区役所のホームページで、「くらし」「環境」「ごみ減量」といったカテゴリーのお知らせをチェックしてみましょう。
3. 担当課に直接問い合わせる
   Webサイトで情報が見つからない場合でも、環境課やごみ減量推進課、市民協働課といった担当部署に電話で問い合わせることで、最新情報を得られることがあります。

特に、年度の切り替わり時期（4月〜6月頃）に新しい情報が出ることが多いので、こまめにチェックするのがおすすめです。

補助金申請の基本的な流れと注意点

補助金を活用する際に、いくつか知っておきたいポイントがあります。

一般的な申請フロー

1. 情報収集: 利用できる補助金制度を探します。
2. 事前相談・申請: 購入・設置前に、自治体の窓口や施工業者に相談し、申請書を提出します。
3. 交付決定: 自治体から「補助金を出します」という決定通知が届きます。
4. 購入・設置: 宅配ボックスを購入し、設置工事を行います。
5. 実績報告: 設置後の写真や領収書などを添えて、実績報告書を提出します。
6. 補助金受領: 指定した口座に補助金が振り込まれます。

ここに注意！

• 必ず「購入・設置前」に申請！: ほとんどの補助金は、事業（購入・設置）に着手する前の申請が必須です。先に購入してしまうと対象外になるケースが多いので、絶対に注意してください。
• 予算と期間: 補助金には予算の上限や申請期間が定められています。先着順で締め切られることも多いので、早めに情報をキャッチして行動しましょう。
• 条件の確認: 対象となる宅配ボックスの種類や、世帯の条件など、細かいルールは制度によって異なります。必ず公式の募集要項を隅々まで確認しましょう。

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まとめ｜補助金を活用して、安心・便利な置き配ライフを！

置き配は、私たちの暮らしを豊かにしてくれる便利なサービスです。そして宅配ボックスは、その安全性を高め、再配達問題という社会課題の解決にも貢献します。

「設置費用がネック…」と感じていた方も、補助金制度を上手に活用すれば、ぐっとハードルが下がるはずです。

まずは、お住まいの自治体のホームページをチェックしたり、「子育てエコホーム支援事業」の詳細を調べたりすることから始めてみませんか？

賢く制度を利用して、安心で快適な置き配ライフを手に入れましょう！