今や私たちの生活に欠かせない存在となった「置き配」。再配達の手間が省け、非対面で荷物を受け取れる手軽さから、多くの方が利用しています。しかし、一口に置き配と言っても、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便といった大手宅配業者ごとに、そのサービス内容やルールは少しずつ異なります。
「いつも使っているあのサービス、置き配できるんだっけ?」
「引越し先で置き配を使いたいけど、どの業者が便利かな?」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事を読めば、大手3社の置き配サービスの違いが明確になり、ご自身のライフスタイルに最適なサービスを見つけることができます。ぜひ最後までご覧いただき、より安心・便利な置き配ライフを実現してください。
【ヤマト運輸】「EAZY」で置き配がもっと便利に
ヤマト運輸の置き配サービスは「EAZY」という名称で提供されており、ECサイトで購入した商品が対象です。クロネコメンバーズに登録していなくても利用できますが、登録しておくと、より詳細な設定が可能になります。
- サービス概要: EC利用者向けの置き配サービス。
- 利用条件: 特段の申し込みは不要。ECサイトによっては、購入時に置き配の選択が必要です。
- 対象となる荷物: ECサイトで購入された宅急便、宅急便コンパクトなど。
- 置き配場所の指定方法:
- 玄関ドア前
- 宅配ボックス
- ガスメーターボックス
- 物置
- 車庫
- 自転車のかご
- 管理人預け
- 設定手順: クロネコメンバーズに登録し、LINEや専用アプリと連携すると、配達直前に受け取り場所の変更や指定ができて非常に便利です。
- 注意点: クール宅急便、宅急便コレクト(代金引換)、着払い、15万円以上の高額商品は対象外です。安全性が確保できないと判断された場合も、対面受け取りに変更されます。
【佐川急便】「指定場所配送サービス」を使いこなす
佐川急便では、「指定場所配送サービス」という名称で置き配を提供しています。利用するには、事前の登録が必要です。
- サービス概要: 事前に登録することで利用できる置き配サービス。
- 利用条件: 「スマートクラブ」への会員登録が必要です。登録後、配達予定通知メールなどから置き配場所を指定します。
- 対象となる荷物: 飛脚宅配便など。
- 指定可能な場所:
- 玄関前
- 宅配ボックス
- ガスメーターボックス
- 物置
- 車庫
- 自転車のかご
- メリット: スマートクラブ会員になることで、配達予定や不在通知をLINEやメールで受け取れ、そこからスムーズに置き配指定ができます。再配達の手間を大幅に削減できるのが大きな魅力です。
- 注意点: 飛脚クール便、代金引換、貴重品、着払いの荷物は対象外です。また、一度不在で持ち戻りになった荷物の再配達時には、置き配を指定できません。
【日本郵便】ゆうパックや書留もOK?「指定場所配達」
日本郵便の置き配は「指定場所配達」というサービスです。利用するには、事前に「指定場所配達に関する依頼書」を提出する必要があります。
- サービス概要: 依頼書を提出することで、郵便物や荷物を指定場所に届けてもらえるサービス。
- 利用条件: オンラインまたは郵便局窓口で「指定場所配達に関する依頼書」を提出。ゆうIDに登録していると、オンラインで手続きが完結し便利です。
- 対象となる荷物: ゆうパック、ゆうパケット、レターパック、書留郵便物など、対象範囲が広いのが特徴です。
- 指定できる場所:
- 宅配ボックス
- 玄関前
- メーターボックス
- 物置・車庫
- 玄関先に設置した鍵付きの容器
- オンライン手続き: 日本郵便の公式サイトからオンラインで申し込みや変更手続きが可能です。これにより、郵便局に足を運ぶ手間なく置き配を始められます。
- 注意点: 代金引換、セキュリティゆうパック、生ものなどは対象外です。また、オートロックのマンションなどで配達員が指定場所に入れない場合は利用できません。
【一覧比較】ヤマト・佐川・日本郵便の置き配サービス早わかり表
項目 | ヤマト運輸 (EAZY) | 佐川急便 (指定場所配送) | 日本郵便 (指定場所配達) |
---|---|---|---|
利用申込 | 原則不要 | 要(スマートクラブ登録) | 要(依頼書提出) |
主な対象荷物 | ECサイトの荷物 | 飛脚宅配便など | ゆうパック、書留など |
クール便対応 | × 不可 | × 不可 | × 不可 |
代引き対応 | × 不可 | × 不可 | × 不可 |
オンライン指定 | ◎ 可能(特にクロネコメンバーズ) | ◯ 可能(スマートクラブ) | ◯ 可能(ゆうID) |
特徴 | EC利用者に特化し手軽 | 会員サービスが充実 | 書留など対象範囲が広い |
まとめ:各社の特徴を理解して、安心・便利な置き配ライフを!
今回は、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の大手3社が提供する置き配サービスについて、そのルールや特徴を比較しました。
- 手軽さ重視ならヤマト運輸: ECサイトでの買い物がメインの方に最適。
- 会員サービスの活用なら佐川急便: LINE通知など、便利な機能を使いたい方におすすめ。
- 幅広い荷物に対応したいなら日本郵便: ゆうパックや書留など、様々な荷物で置き配を利用したい場合に便利。
各社のサービスは非常に便利ですが、いずれも盗難や雨濡れ、破損のリスクが伴う点は共通の注意点です。特に、玄関前など誰でもアクセスできる場所に荷物を置くことには、不安を感じる方も少なくないでしょう。
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